楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

読書

高田宏著「信州すみずみ紀行」

2024年4月6日(土) 高田宏著「信州すみずみ紀行」読了。信濃毎日新聞に1991年2月~1993年12月に亘り掲載されたもの、30年前の紀行文なので、今では当時と大分景色も変わっているかと思います。「栄村雪紀行(秋山郷)」に始まり、「奥信濃一茶紀行」まで16…

重松清著「定年ゴジラ」

2024年3月30日(土) 久しぶりに重松清の作品を読み、「定年ゴジラ」読了。重松清は大好きな作家のひとり、平凡な市民の哀歓を描かせればピカ一、本作品は、定年退職して時間をもて余す企業戦士達の応援歌で、私もジンときました。 重松清著の、これまで読ん…

高田宏著「島焼け」

2024年3月26日(火) 昨日、今日と2日連続の雨、菜種梅雨?、東京のサクラの開花も遅れに遅れている。外仕事は何も出来ないので、居間のソファーで毛布を被り読書三昧。高田宏著「島焼け」を17年ぶりに再読、朝から読み始め、夜になって読了。 伊豆諸島の青…

高田宏著「言葉の海へ」

2024年3月25日(月) 高田宏著「言葉の海へ」読了。久しぶりに良い本に出合いました。日本初の近代的国語辞書「言海」を独りで編纂し、17年間を費やして、とうとう明治24年(1891年)に完成させた気骨の言語学者、大槻文彦(1847-1928)の伝記、特に仙台出身…

中村文則著「掏摸(スリ)」

2024年3月23日(土) 中村文則著「掏摸(スリ)」読了。大江健三郎賞受賞作品で、各国で翻訳され、2014年、日本人初のアメリカの文学賞「デイビッド・グディス賞」を受けるなど、著書の代表作の一つであるが、、。 私には、非現実的で、曖昧模糊として、とら…

アンドレ・ジッド著「狭き門」

2024年3月19日(火) アンドレ・ジット著、中条省平・中条志穂訳「狭き門」読了。50年以上前の学生時代に、世界文学全集で読んだ筈ですが、内容を殆ど忘れていました。 たまには古典文学の名作を新訳で読むのも新鮮で良いものです。次は、ドストエフスキーの…

中村文則著「去年の冬、君と別れ」

2024年3月16日(土) 中村文則著「去年の冬、君と別れ」読了。 2014年本屋大賞候補作品、2018年映画化されたサスペンス&ミステリー小説。 文中に、トルコのノーベル文学賞受賞作家のオルハン・パムク著「雪」が出てくるのに感心したくらいで、ま、息抜きレ…

柳瀬博一著「国道16号線」

2024年3月10日(日) 柳瀬博一著「日本を創った道 国道16号線」読了。今住んでいる柏市が、国道16号線沿線なので読んでみました。😊 タイトルも含め、やや強引なこじつけが多いように感じるけれど、人間は無意識に生物が多様に生息する環境を希求すると言う「…

金子光晴著「西ひがし」

2024年3月6日(水) 金子光晴著「西ひがし」読了。放浪詩人とも呼ばれる金子光晴(1895-1975)が、昭和7年(1932年)、37才の時、4ケ月間に亘り、東南アジア(主にマレー半島)を漂泊した記録。 満州事変(1931年)と上海事変(1932年)が相継いで勃発し、日…

中村文則著「逃亡者」

2024年2月24日(土) 仙台への行き帰りの電車の中で大部分を読み、残りを昨日読んで読了。 中村文則の作品を読むのは初めて、ミステリー?、サスペンス?、物語はドイツのケルンから始まり長崎で終わる。 文庫本であるが580頁の長編、中弛みもあるが、長崎の…

金子光晴著「マレー蘭印紀行」

2024年2月18日(日) 紀行文学の名作だが、昭和61年発行なので、字が細かい。目が疲れる。その上、まるで漢検準一級のテストでも受けているかのように、難読漢字が次々に現れる。頭も疲れる。 ま、それはともかく、著者が昭和7年の4ケ月間、マレーシアと蘭印…

高田宏著「木に会う」

2024年2月11日(日) 高田宏著「木に会う」読了。元は新潮文庫であるが、社会福祉法人埼玉福祉会発行の大活字本。読むのが楽です。 著者が屋久島の縄文杉に会いに行くところから始まり、屋久島に住む詩人の山尾三省、紀州の山人・宇江敏勝、百名山の人・深田…

高田宏著「われ山に帰る」

2024年2月7日(水) 高田宏著「われ山に帰る」読了。高田宏の作品を読むのは初めて。 カバーのそでに書かれている本書の要約が全て。「愛すべき『彦一頓智ばなし』の作者小山勝清とは何者か。熊本の山村に育った文学青年は、大正六年、堺利彦の門をくぐる。…

永井隆著「究極にうまいクラフトビールをつくる」

2024年1月31日(水) 永井隆著「究極にうまいクラフトビールをつくる、キリンビール異端児たちの挑戦」読了。 話を面白くするために、やや盛り過ぎの箇所もあるが、ま、目くじらをたてるほどでもない。登場人物8人の中では1987年入社の技術屋、田山智広さん…

沢木耕太郎著「深夜特急 6」

2024年1月27日(土) 沢木耕太郎著「深夜特急 6、南ヨーロッパ・ロンドン」読了。著者は26歳の時、ニューデリーからロンドンまでバスを乗り継いで到達することを目的に日本を飛び出し、1年2ケ月かけて達成したが、その旅行記を16年かけて、三部作「第一便 黄…

沢木耕太郎著「深夜特急 5」

2024年1月23日(火) 仙台に帰る電車の中で、沢木耕太郎著「深夜特急 5、トルコ・ギリシャ・地中海」読了。 26歳の時の旅日記を、17年目にして書き記した紀行文。貧乏旅行のせいか、名所旧跡にも立ち寄らず、ひたすら安宿に泊まり、バスを乗り継いで、前へ前…

永井隆著「キリンを作った男」

2024年1月22日(月) ビジネス本はめったに読まないけれど、このところ紀行文ばかり続いたので、気分転換に。 永井隆著「キリンを作った男 マーケティングの天才・前田仁」読了。 自伝の自費出版ならともかく、キリン社にジャーナリストに伝記を書いてもらえ…

沢木耕太郎著「深夜特急 4」

2024年1月19日(金) 沢木耕太郎著「深夜特急 4 、シルクロード」読了。インドからアフガニスタン、アフガニスタンからイラン、イランからトルコへと、シルクロードをロンドン目指して西へ西へと進んだ沢木耕太郎26歳時の一人旅の記。乾燥して潤いのない土漠…

横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」

2024年1月17日(水) 横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」読了。1985年8月12日に発生した未曾有の航空機事故、乗員乗客520名が犠牲となった日航ジャンボ機の墜落事故が題材。墜落現場の御巣鷹山を抱える群馬県の地方新聞社が突然の大事件に翻弄される様、凄ま…

沢木耕太郎著「深夜特急 3」

2023年1月12日(金) 沢木耕太郎著「深夜特急 3 、インド・ネパール」読了。前編のマレー半島・シンガポールに続くインドとネパール放浪記。 沢木耕太郎の旅のスタイルは、陸路(列車とバス)を使い、気に入った町に長期滞在する線と面の旅、点の旅の団体パ…

井上靖著「アレキサンダーの道」

2024年1月5日(金) 井上靖著「アレキサンダーの道」読了。井上靖は文章の名手、紀行文も鮮やか。 井上靖(当時66才)、江上波夫(同67才、考古学者)、平山郁夫(同43才、画家)他数名が、1973年5月から6月にかけて、アフガニスタン、イラン、トルコの古代…

沢木耕太郎著「深夜特急 2」

2023年12月28日(木) 沢木耕太郎著「深夜特急 2、マレー半島・シンガポール」読了。 マレーシアはツアーで、シンガポールはオーストラリア出張の帰路に訪ねた所、ペナン、クアラルンプール、マラッカ、ジョホール・バルなど懐かしい。

沢木耕太郎著「深夜特急 1」

2023年12月22日(金) 沢木耕太郎著「深夜特急 1 、香港・マカオ」読了。沢木耕太郎は1947年生まれで、私とほぼ同い年、これまで著作は「檀」しか読んだことがないけれど、 ノンフィクションの名手の文章は、さらさらと読める。 著者26歳の時の香港、マカオ…

ヘンリー・ソロー著「歩く」

2023年12月7日(木) ヘンリー・D・ソロー著/山口晃編・訳「歩く(Walking)」読了。静かな本である。ヘンリー・ディヴィッド・ソロー(1817-1862)は、思想家、詩人、博物学者として知られるが生業は測量士、本人は著作や講演で生計を立てようと望んでいた…

宮沢賢治著「イーハトーボ 農学校の春」

2023年11月3日(金) 宮澤賢治著「イーハトーボ農学校の春」読了。 表題作を始め、賢治が農学校教師時代、農学生時代、尋常小学校時代の生活を描いた作品を集めたもの。肥え汲み、桑の根掘りなど、明治・大正時代の岩手県の農村生活・原風景に触れる事ができ…

「楽園の世捨て人」

2023年10月12日(木) ハヤカワ・ミステリの話題作の1冊、トーマス・リュダール著(木村由利子訳)「楽園の世捨て人」漸く読了。 北欧ミステリーは好きなので、暇潰しがてら読んでみたが、舞台は、アフリカ大陸の西、大西洋に浮かぶスペイン領のカナリア諸島…

辺見庸著「霧の犬」

2023年9月4日(月) 辺見庸著「霧の犬」読了。鉄筆社創立記念特別書き下ろしの表題作品の外に、「カラスアゲハ」「アプザイレン」「まんげつ」の短編3作品を所収。 いずれも不穏な小説、私の頭では理解が及ばない。特に「霧の犬」は東日本大震災と原発事故を…

辺見庸・高橋哲哉著「流砂のなかで」

2023年8月15日(火) 東北出身の二人の論客(辺見庸は宮城県、高橋哲哉は福島県出身)による、此の国の舵取りと責任に関する対談をまとめたもの。元々ノンポリの私は、政治絡みの書籍は殆ど読まないのですが、、。 タイトルから、中央アジア辺りを放浪した時…

沢木耕太郎著「檀」

2023年8月12日(土) ブログ友達のtonaさん(ブログ「365連休の日々」主宰)に教えてもらい、ノンフィクションの名手、沢木耕太郎作品「檀」を読みました。沢木耕太郎が、「火宅の人」の著者・檀一雄の妻であるヨソ子夫人のもとに一年間通い詰め、インタビュ…

牧野富太郎著「牧野富太郎自叙伝」

2023年8月8日(火) 現在のNHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公、牧野富太郎の自叙伝を読了。95年の生涯を一兵卒の植物学者として、植物分類学に捧げ、採集した標本は60万点、命名した植物は2千5百余という、巨人が綴った生涯。 年譜を見ると、1884年(…