楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

読書

根深誠著「ブナ原生林 白神山地をゆく」

2022年9月27日(火) 根深誠著「ブナ原生林 白神山地をゆく」読了。山歩きや渓流釣りが好きな人なら興味深く読めるかもしれません。 世界最大級のブナ原生林が残る白神山地は、1993年12月世界自然遺産に登録されて、今では手厚く保護・保全されていますが、…

根深誠著「チベットから来た男」

2022年9月17日(土) 根深誠著「チベットから来た男」読了。副題が「ヒマラヤ・マッキンリー・白神山地」、?、?、チベット世界から文明社会に降りて来たチベット族の誰かの物語かと思い、図書館から借りて読んでみましたが、内容は著者の過去の主な登山活…

ふかわりょう著「世の中と足並みがそろわない」

2022年9月12日(月) タイトルに惹かれて読んでみましたが、著者が元お笑い芸人でマルチタレントとは読み始めるまで気付きませんでした。身過ぎ世過ぎのために就く、どんな職業でも大変だと思いますが、慶応大学を卒業してまでお笑いの道に進むとは、普通で…

黒川創著「もどろき」

2022年9月9日(金) 黒川創著「もどろき」読了。この著者の作品としては、「ウィーン近郊」、「かもめの日」に続き3作目。本作品は第124回(2000年下期)芥川賞候補作。 タイトルの「もどろき」は、琵琶湖西側の京都府と滋賀県境の峠に鎮座する還来(もどろ…

根深誠著「遥かなるチベット」

2022年9月5日(月) 私の愛読書のひとつに、20世紀初頭単身でヒマラヤを越え、ネパールから禁断の国チベットに潜入した黄檗宗の僧侶、河口慧海の口述筆記になる「チベット旅行記」がありますが、その関連の著作物である根深誠著「遥かなるチベット--河口慧海…

中村哲著「医者井戸を掘る」

2022年8月28日(日) 中村哲著「医者井戸を掘る アフガン旱魃との闘い」読了。著者は1946年福岡市生まれ、九大医学部卒の医師、1984年以来パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任、20年以上に亘って、ハンセン病を中心とする医療活動に従事。 又、隣…

稲葉香著「西ネパール・ヒマラヤ最奥の地を歩く」

2022年8月24日(水) 著者の本職は美容師であるが、2007年来ネパールヒマラヤトレッキングに通いつめ、ついに2019年冬、最奥の地、ドルポのサルダン村で越冬するという快挙?を成し遂げる。それらの行動力が評価されて、2020年植村直己冒険賞を受賞した。 作…

新田次郎著「聖職の碑」

2022年8月20日(土) 新田次郎著「聖職の碑」読了。本文は一昨日の常磐線の車内で読んでしまったので、今日は最後の「取材記・筆を執るまで」の部分を読みました。これが字が細かくて、又、長い。 小説の舞台、木曽駒ヶ岳に登頂したのは2003年10月12日のこと…

高桑信一著「山の仕事、山の暮らし」

2022年8月10日(水) 山に、生きる糧を求める19人の山びとの、それぞれの物語、滅びの美学。 我が愛読者の1冊、著者は秋田県男鹿市生まれの同じ東北人、帰省するたびに本棚からひっぱり出し、もう何回読んだか分かりません。😊

小山田浩子著「小島」

2022年8月3日(水) 小山田浩子著「小島」読了。 読まなければよかったのに」日記をつけるレベル。著者は広島出身、文中に広島の歓楽街、流川や薬研堀が出てきます。1990年前後のバブル景気の華やかなりし頃、当時原宿にあった本社に4年間勤務し、未だ稼働中…

坂上弘著「優しい碇泊地」

2022年7月26日(火) 坂上弘(さかがみひろし)は「内向の世代」(1970年前後に登場した若手作家群の呼称。政治的イデオロギーには距離を置き、個人の内面を描く作風を、文芸評論家の小田切秀雄が批判的に命名したもの。他に、古井由吉、黒井千次、小川国夫…

岸本佐知子著「ねにもつタイプ」

2022年7月22日(金) 読まなければ良かったのに日記」をつける羽目になりました。

深沢七郎著「言わなければよかったのに日記」

2022年7月16日(土) 深沢七郎著「言わなければよかったのに日記」読了。 更に、「みちのくの人形たち」や「秘戯」を読み、 更にさらに、ちくま文庫「深沢七郎コレクション・転」に収録されている「流浪の手記」も読みました。 深沢七郎は感性の人、決して文…

新田次郎著「鷲ヶ峰物語」

2022年7月10日(日) 久しぶりに新田次郎の作品を読む。講談社文庫の「鷲ヶ峰物語」、 表題作の他に「谷川岳春色」、「万治の石仏」、「妙法寺記原本の行方」、「大地震の生霊」を含む短編が計5作収録されています。短編のせいかいずれも尻切れとんぼのよう…

村山由佳著「星々の舟」

2022年7月1日(金) 第129回(2003年)直木賞受賞作、村山由佳著「星々の舟」読了。暗いね。 私の実家は代々が大工の棟梁で、作中の水島一家の主、工務店社長の水島重之の頑固で寡黙な職人気質は十分理解できます。私の父親も同じく北支事変(昭和12年~)に…

岸本佐知子著「死ぬまでに行きたい海」

2022年6月26日(日) これもタイトルに惹かれて借りた本です。著者は1960年生まれ、上智大学文学部英文科を卒業し、1981年サントリー入社、宣伝部に6年半勤務し、その後翻訳家として独立。2007年「ねにもつタイプ」で第23回講談社エッセイ賞を受賞して、エッ…

篠田節子著「女たちのジハード」

2022年6月20日(月) 最近は力のある女性作家が多いので、たまにはその作品をと、篠田節子の直木賞(1997年)受賞作品「女たちのジハード」を読みました。 続けて、同じ作者の「恋愛未満」も。 まあ、暇潰しのレベルです。今さら女性心理を研究しても、これ…

戌井昭人著「さのよいよい」

2022年6月16日(木) 戌井昭人著「さのよいよい」読了。この本を何故、私の「読みたい本」リストに書き留めたのか、今となっては分かりません。 世田谷区に住む売れない脚本家の何気ない日常をさらさらと描く(著者の自叙伝かも?)。30年余り前の盆踊りの日…

宮本輝著「海岸列車」

2022年6月12日(日) 宮本輝著「海岸列車」読了。毎日新聞朝刊に、1988年8月13日から1989年2月19日まで掲載されたもの、宮本輝作品は読みやすく、希望の持てるエンディングが多いので、つい読んでしまいます。 作中に、重要な場面ではありませんが、ユーゴス…

黒川創著「かもめの日」

2022年6月6日(月) 「かもめの日」は2008年、第60回読売文学賞受賞作品。先に、黒川創の著作物としては初めて「ウィーン近郊」を読みましたが、第二作目です。 女性初の宇宙飛行士、ワレンチナ・テレシコワの地上基地との交信記録「わたしはかもめ」に始ま…

山折哲雄著「生老病死」

2022年6月1日(水) 山折哲雄著「生老病死」読了。元は朝日新聞の土曜日「be」面に毎週掲載された同名のエッセイを単行本にしたもの。朝日を購読していないので知りませんでした。 山折哲雄は1931年生まれの91歳、自らも宗教研究者と名乗っているようですが…

黒川創著「ウィーン近郊」

2022年5月18日(水) 黒川創著「ウィーン近郊」読了。タイトルに惹かれて読みました。表紙を飾るのは世紀末の画家エゴン・シーレの代表作「死と乙女」。 ウィーンは2010年4月の中欧旅行の最後に滞在中、アイスランドの火山爆発により一週間の延泊を強いられ…

藤沢周平著「密謀」

2022年5月16日(月) 藤沢周平は郷里の作家、といっても隣県の山形県鶴岡市出身ですが、 これまで読んだ作品は「市塵」、「漆の実のみのる国」、「義民が駆ける」、「密謀」のみ、今回のGWに「密謀」を再読しました。2009年1月に次ぐ二度目です。 「密謀」は…

池内紀著「架空の旅行記」

2022年5月2日(月) 4月は山菜取りやきのこ取りで山野を駆け回らねばならず、なかなか読書が進みません。世間が3年振りにコロナ規制のないGWに入り、何処へ出かけても人、人、人、当方はこの時とばかり巣籠もり、読書に励みます。 山旅と温泉をこよなく愛し…

宮本輝著「田園発港行き自転車」

2022年4月18日(月) 富山、京都、東京の三都物語とも言えるが、主な舞台は富山湾岸に並ぶ北陸本線の駅がある富山市、滑川市、魚津市、黒部市、入善町界隈。特に、広大な田園風景を見せる黒部川扇状地と黒部川に架かる愛本橋(日本100橋の一つ)が要。 著者…

凍てつく街角

2022年4月4日(月) ハヤカワ・ミステリの一冊、ミケール・カッツ・クレフェルト著、長谷川圭訳「凍てつく街角」読了。 北欧ミステリーは陰謀と暴力が渦巻く世界、気持ちの良いものではありませんが、かつて旅をしたストックホルムやコペンハーゲンなどの雰…

宮本輝著「水のかたち」

2022年3月23日(水) 宮本輝著「水のかたち」読了。50才の平凡な主婦が偶然手に入れた鼠志野なる志野焼の名品から物語が展開する、骨董品・陶芸品が好きな人にはお勧めかも、タイトルの「水のかたち」とは「上善如水」のこと、宮本輝の作品は読む人の人生に…

山本文緒著「プラナリア」

2022年3月19日(土) 第124回直木賞受賞作品。漸く順番が回ってきて、図書館から借りて読むことができました。 読むのが遅い私にしては珍しく、一日で読み終えました。

津島祐子著「火の山 - 山猿記」

2022年3月14日(月) 谷崎潤一郎賞受賞作品。甲府盆地に暮らした有森家なる家族五世代の物語、祖父が娘と姪に書き遺した家族に纏わるメモワール(回想録)を、外国育ちの孫が苦労して読み解く形で物語は進む。著者の津島佑子は作家太宰治の次女。作中に甲斐…

ハインリヒ・ハラー著「セブン・イヤーズ・イン・チベット」

2022年3月5日(土) 私の愛読書である「チベット旅行記」の著者、河口慧海同様、オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーが鎖国状態にあった禁断の国チベットに潜入し、7年間を暮らして国体と習俗を具に体験、帰国後の1952年、世界に紹介した労作。 一月前の…