2020年12月1日(火)
トルコ初のノーベル賞受賞者、2006年ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムク作の「雪」をようやく読了。翻訳が今一?、滑らかには読めません。それなら原文で読めと言われたら、無論お手上げですが。
アルメニア国境に近いトルコ東北部の町カルスが舞台、トルコには2回行きましたが、この地域はPKK(クルディスタン労働者党)が政府軍と武装闘争を構えており、治安が悪いので行るけませんでした。ひとりの詩人の悲恋物語に、民族(トルコ人、クルド人、アルメニア人)と、宗教・思想(イスラム原理主義、イスラム主義、政教分離主義、欧化主義)をからませた政治小説、私にはGPSなしに千葉の藪山を迷い歩くかのように思われました。