楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

メイ・サートン著「今かくあれども」

2021年1月14日(木)
心ならずも片田舎の老人ホーム(ナーシング・ホーム)に入居させられた女性の、孤独な闘いの物語。高等教育を受け、40年間の数学教師の職を全うした後、独り暮らしを楽しんでいた誇り高い女性ミス・スペンサー、心臓病を契機に他人の世話になる晩年にもプライドが棄てきれず、「こんな風に終わる筈ではなかった」と葛藤する日々。身につまされますが、他人様の世話になる以上、余計なプライドは捨て、もう少し謙虚に、感謝の気持ちを持って過ごすべきでは。まあ、それでは小説に成りませんが。
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私としてはなるべく他人の手を煩わせない「ぴんぴんころり」の大往生が理想ですが、果たしてどうなりますか。もう一度、会津ころり観音詣でをしなければ。