楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

我孫子文学散歩(2)

2021年2月4日(木)
昼を済ませ、次は旧武者小路実篤邸であるが、2kmほど離れた船戸の森にあるので、車で向かう。今はどこぞの会社の社員研修寮らしく、門扉は堅く閉ざされており敷地内には立ち入れない。
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手前にあるカフェ小綬鶏(コジュケイ)で食後のコーヒーも考えたが今回もパス。
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車で引き返し、手賀沼公園の近くにあるマツキヨの駐車場にハスラーを置かせてもらう。そこから歩いて民芸運動提唱者・柳宗悦の居宅跡の三樹荘(柳宗悦大正3年から10年の間居住)を外から眺める。イギリス人陶芸家バーナード・リーチは此の屋敷内に窯を築き作陶に打ち込んだ由。
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次いで直ぐ近くの嘉納治五郎別荘跡、今は天神山緑地公園として整備され、治五郎像が建つ。別荘は明治44年(1911)に建築され、甥の柳宗悦を隣地に呼び寄せたとのこと、嘉納治五郎こそが白樺派我孫子コロニーの生みの親と言える。
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次に杉村楚人冠碑、楚人冠公園に大きな陶製の句碑が建つ。「筑波見ゆ、冬晴れの洪いなる空に」。楚人冠を敬愛する湖畔吟社同人が建立したもの。
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そして最後に明田緑地の杉村楚人冠邸園、楚人冠は本名広太郎(1872-1945)、東京朝日新聞記者で国際ジャーナリスト、夏目漱石南方熊楠柳田国男など多くの文人と交友を結ぶ。
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邸園内に入り、母屋、澤の家、茶屋を眺めて引き上げ、車に戻る。歩数は約8000歩。