2021年2月23日(火)
今日は房総の穴場巡りの第2弾、家内を誘って9:30出発。千葉北ICから高速に乗り、富津中央ICで降りて11:45、湊川河畔の数馬地区にある岩谷観音堂の駐車場到着。他にお参りする人は誰もいない。確かに穴場である。
観音堂の正式名称は大悲山岩谷堂清巌寺(せいがんじ)、御堂の左右に14ある岩穴は、元は古墳時代の横穴墓で、その穴を利用して奈良時代から鎌倉、江戸期にかけて数多の磨崖仏が彫られたものと考えられている。
主窟の第一窟は観音堂が鞘堂となって隠れており、阿弥陀三尊像は拝めない。毎年8月10日にのみ開扉される秘仏である。第二窟はコの字型の回廊窟で、入り口の仁王像をはじめ68体の仏像が浮き彫りされている。砂岩のために、惜しいことに大分風化が進んでいる。
観音堂の左右にある第三窟から六窟までも階段が設置され見学できる。そこにも全国の観音霊場の写しが彫り込まれている。
ここにお参りし岩窟を一巡すれば、四国・西国・板東・秩父の188霊場を巡礼したのと同じご利益があるそうな。
境内には寒緋桜、河津桜、ヒイラギナンテンなどが咲き、清掃・整備が行き届いている。地元の人々に大事にされていることが分かる。次は鋸南町の佐久間ダムへ。