楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

「工藝発祥」碑

2021年5月17日(月)
横山秀夫著「ノースライト」の作中に出てくる、商務省設立の国立工芸指導所跡地は現在、私の母校宮城野中学校の敷地に変わっています。マンションから歩いて5分、見学に行ってきました。「工藝発祥」と刻まれた大きな石碑です。
f:id:rakuzanrakusui:20210517135055j:plain
副碑には、「明治以来ひたすら西欧追従に急な時流の中で、優れた我が国伝統の工芸に着目し、その近代化をはかり輸出を振興するため、さらには東北の産業開発の一翼を担って、昭和三年(1928)国立工芸指導所はこの地に創設された。工芸指導所は工芸を産業の技術として高め、わが国産業工芸の基盤を作った。また「見る工芸から使う工芸」の指導理念のもとにドイツの建築家ブルーノ・タウトを招き、機能実験、規範原型の研究を行うなど、近代デザイン運動を世に先駆けて実践した。まさに近代工芸及びデザイン研究発祥の地であることを思い、之を記念し心あるもの相寄り此の碑を建てる。昭和四十五年(1970)初夏」とあります。ブルーノ・タウトが此の地に来ていたとは、感激も一入です。