楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

池内紀著「自由人の暮らし方」

2021年6月5日(土)
池内紀の仕事場4、自由人の暮らし方」読了。池内紀自身の暮らし方ではなく、市井に埋もれた、世俗に隠れた、著者がこれはと惚れ込んだ人物に光を当てたエッセイ。
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取り上げられた人物は順に、素白先生(岩本堅一)、野尻抱影、内田百閒、吉田健一長谷川四郎、小林太市郎、ガレッティ先生(ヨハン・ゲオルグ・アウグスト・ガレッティ)、リヒテンベルク、チェーホフ、フリーデル辻まこと。私が知らない人物ばかりです。ドイツ文学者の池内紀が商売上知り得たドイツ人やオーストリア人は別として、日本人の辻まこと等に如何にして辿り着いたのか、自身が漂泊の自由人の気質と要素を多分に備えていたからであろう。