2021-06-14 古井由吉著「われもまた天に」 読書 2021年6月14日(月) 古井由吉(2020年2月18日没、82歳)最後の著作、「雛の春」、「われもまた天に」、「雨あがりの出立」、「遺稿」の4部からなる随筆集。本書で、著書が若い頃(昭和38年夏)、岩手・秋田県境の乳頭山を単独で歩いた事を知る。山男ぞ。 筆者は4人兄弟の末男(長兄、次兄、姉あり)、両親を含め元の家族5人が既に亡く、正に家族仕舞い、全編にいよいよ自分もの覚悟のほどが窺える。