楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

古井由吉著「われもまた天に」

2021年6月14日(月)
古井由吉(2020年2月18日没、82歳)最後の著作、「雛の春」、「われもまた天に」、「雨あがりの出立」、「遺稿」の4部からなる随筆集。本書で、著書が若い頃(昭和38年夏)、岩手・秋田県境の乳頭山を単独で歩いた事を知る。山男ぞ。
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筆者は4人兄弟の末男(長兄、次兄、姉あり)、両親を含め元の家族5人が既に亡く、正に家族仕舞い、全編にいよいよ自分もの覚悟のほどが窺える。