楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

私のきのこ事始め

2021年7月31日(土)
私の趣味のひとつに「きのこ」があります。今ではきのこ同好会の千葉菌類談話会(2008年入会)に所属し、きのこ観察や写真撮影にも幅を拡げていますが、元々はきのこ採りから始まりました。故郷の仙台には太平洋岸に、ラムサール条約登録湿地の蒲生干潟(日本一低い山、標高3mの日和山もあります)と、貞山運河沿いに、防風・防潮林クロマツ林が長々と広がっています。幼稚園児の頃の秋遅く、親戚の叔父さんにバイクの後ろに乗せられて、そのクロマツ林に出るキンタケ(標準和名は、キシメジ科のシモコシ)を探しに連れて行ってもらったのが事始め、70年近く前のことになります。
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蒲生干潟や海岸、貞山運河は外に、中学・高校時代までハゼ釣りやクロダイ釣り、チョウセンハマグリやアサリやシジミ採りに興じた郷愁の地でもあります。当時でも発生量が少なく幻のきのこと珍重されていたキンタケはお吸い物にしても炊き込みご飯にしても、出汁が良く出て香りも高く、第一級の食菌です。以来、私の中ではきのこの中のきのこ、きのこの王様、松茸以上に高級きのことなっております。しかしながら、東日本大震災の大津波で海岸松林が流失してしまい、10年以上も出逢えていません。本当に幻のきのこになってしまいました。