楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

山辺安之助著「あいぬ物語」

2021年11月2日(火)
樺太アイヌの傑物ヤヨマネクフ(日本名山辺安之助)の口述する自叙伝を、石川啄木の友人金田一京介が筆記、編集したもの。自叙伝自体は簡潔なものであるが、日本語文にアイヌ語のルビが付されており、やや読みにくい。
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中に、対雁(ついしかり)にあったアイヌ集落の小学校に、明治12年(1879年)頃、仙台出身の氏家与三郎先生が赴任した記述がある。私の遠い親戚かもしれぬ。
また、白瀬矗隊長の南極探検に犬橇の御者として参加し、氷に阻まれて一旦シドニーに退却した際の明治44年(1911年)11月16日、シドニービヤホールでビールを飲む記述があるが、ライオンネイサン社(当時は、1840年創業のLion Breweries)のスタインラガー(Steinlager)でも飲んだかと、興味深い。