楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

島崎藤村著「千曲川のスケッチ」

2022年2月3日(木)
昨年11月、白馬村からの帰路、小諸の懐古園に立ち寄り紅葉見物をしましたが、園内には島崎藤村記念館や藤村の胸像、「千曲川旅情のうた」歌碑があります。
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藤村は明治32年(1899年)~明治38年(1905年)の7年間、私塾の英語教師として小諸に暮らしましたが、「千曲川のスケッチ」はその間に見聞した事どもを口語文且つ素直な筆致で記しています。
作中にはきのこも登場します。その五の「山の温泉」にハツタケ、「山中生活」にキシメジと牛額(うしびたい=クロカワ)など。
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太宰治の書いたものでは「津軽」が一番と思いますが、藤村の書いたものでは此の「千曲川のスケッチ」が一番かもしれません。