2022年2月22日(火)
先に同じ編者による「ひと・ヒト・人 井上ひさしベスト・エッセイ続」を読みましたが、この度正本も読んでみました。井上ひさしは日本語の名人上手ですが、東北人のシャイの故か、ともすれば言葉遊びが過ぎて、品格に欠ける憾みがあります。それはともかく、井上ひさしの故郷は、山形県東置賜郡川西町ですが、私がビール会社に入社した昭和40年代は国産ホップの全盛時代、置賜はホップの主産地のひとつでした。その事も親しみを覚えます。
中では、「母君の遺し給ひし言葉」、「遅れたものが勝ちになる - 吉里吉里人イサム君への手紙」などは真面目で率直なエッセイ、なるほどと共感でき、得心がいきます。