楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

智恵子の杜公園(二本松市)

2022年5月13日(金)
今年2回目の帰省、一般道で仙台に向かう途中、二本松市高村智恵子の生家に立ち寄りました。何度も通う道ですが、初めてです。旧国道に面した智恵子の生家、すなわち復元された造り酒屋の「米屋」と、

裏庭に智恵子記念館が建っていますが、

今回は時間が遅いので見学をパス、裏山(鞍石山)に整備された智恵子の杜公園を散策しました。1994年の開園で、生家から鞍石山展望台へ続く道が「愛の小径」と名付けられ、尾根伝いに延びています。

地元の婦人に道を尋ね、小六稲荷神社から上がりました。

お参りしてから、拝殿の右奥に延びる小道を進むと間もなく愛の小径に合流、ふれあいの広場を経て直ぐに彫刻の丘に出ます。そこには郷土彫刻家の作品である「あかとき」(伊達市出身、神野忠和作)、

「陽光」(二本松市出身、杉内誠作)、

「茜(あかね)」、

「やまなみ」、

の婦人像が飾られています。その先がいよいよ「詩碑の丘」、高村光太郎智恵子抄の一節「樹下の二人」の詩碑が建ち、

傍らに片倉小十郎伝説の鞍掛石舊跡の碑が建っています。

二本松市の家並みは眺められますが智恵子の生家は?、今日は生憎の曇天、「あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川」も確とは分かりません。詩碑には「樹下の二人」のうち、「ここはあなたの生れたふるさと、あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。それでは足をのびのびと投げ出して、このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた空気を吸はう。あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう」の部分が刻まれています。その先の鞍石山墓地を過ぎ、一旦駐車場に降りて登り返すと、終点の展望台に着きます。

展望台中央の円筒から眺める「安達の本当の空」も今日は灰色、展望台に上ってみても安達太良山阿武隈山地は雲の中、阿武隈川もはっきりしません。残念、又出直します。帰りは正規の道、

稲荷八幡神社の参道を下りました。車に戻ったのは16:30、約1時間、2.5km、4500歩の散策でした。
(生家の写真のみ、5月19日に撮り直したもの、この日は快晴でした。)