楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

氷上神社(陸前高田市)

2022年5月17日(火)
氷上山への登山道は3コース、今日上った玉山コース(85分)の他に、氷上神社からの中央コース(155分)、市内普門寺(奥州三十三観音霊場第29番札所、2016年7月24日参詣済み)からのすずらんコース(135分)がある。里宮から山頂へ続く中央コースこそ昔からの奥宮参詣道であろう。15:50市内高田町字西和野83に鎮座する氷上神社到着。

参道右手に、石川啄木の大きな歌碑「いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の 間より落つ」(歌集「一握の砂」所収)が建つ。

ネットで調べると、明治33年(1900年)7月、盛岡中学3年の啄木は、冨田先生、級友9人と三陸地方を旅行し、高田松原に来て氷上山にも登っている。昭和32年(1957年)、高田松原に此の歌碑が建立されたが、昭和35年チリ地震津波により流失、後日見つかり、高田松原には戻さず、此処氷上神社参道に移転した由、なるほど。
拝殿に進み、本日の氷上山無事登拝の御礼を念入りに申し上げる。当社は、延喜式神明帳にも見える、理訓許段(りくこた)神社、衣太手(きぬたて)神社、登奈孝志(となこし)神社の、元は山麓に別々にあった三社を合祀した社、今は山上に祀られる三社奥宮の里宮にあたる。

祭神は、理訓許段神、衣太手神、登奈孝志神の三柱(或いは、天照大神素戔嗚尊稲田姫命)。
帰路も陸前高田ICから三陸道に入り、道の駅大谷海岸で休憩、

奥松島鳴瀬ICで三陸道を出て、19:25無事帰宅。本日の走行距離304km。