楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

笠間日動美術館(笠間市)

2022年5月29日(日)
昨日、ハスラーの新車1ヶ月点検が無事終わったので、今日は家内を伴い笠間市までドライブ、昨年4月19日に城里町のワラビ採りの帰路立ち寄った際は休館日で見学出来なかった、北大路魯山人旧居の春風萬里荘を再訪するため。
朝から真夏のようなギラギラした陽射し、天気が良過ぎる。9:30出発、国道6号線と355号線を走り、11:45笠間日動美術館駐車場(無料)到着。分館である春風萬里荘との共通入場券(シニア割引があり、65歳以上は1200円)を購入し、先ずは美術館を見学する。

笠間日動美術館は、銀座にある日動画廊の創業者、長谷川仁・林子夫妻により、長谷川家ゆかりの地である笠間市に1972年に創設されたもの。東京海上日動火災保険と直接の資本関係などはないが、創業当時、日本動産火災保険の社長から銀座にあった本社ビルの一階を画廊スペースに提供してもらって、その恩義を感じた長谷川が日動画廊を名乗るようになった由。
先ずはフランス館に入り、一階の長谷川仁・林子記念室とデッサン室を覗き、二階の常設展示室でフランスゆかりの著名画家の作品を観賞する。洋画には2000年にヤンマー創業者の山岡孫吉コレクションも加わったとのこと、ルノワール、モネ、ドガゴッホシャガールピカソなど、地方の美術館とは思えぬほど充実している。屋上テラスに上がって、周囲の青い山々を眺め休憩。

フランス館を出て、具象彫刻が19体展示されている野外彫刻庭園を抜けて、

企画展示館に入り、5月21日から7月3日まで開催中の「開館50年記念、パリ・東京・ニューヨーク モダンアートへの軌跡」なる企画展を観覧する。そこではルノワール、モネ、藤田嗣治高橋由一アンディ・ウォーホルなどの作品を見る。カフェ・ド・ローヴでアイスコーヒーを飲みながら一服、最後にフランス館向かいのパレット館に入り、長谷川が親交を深めた国内外の画家から譲り受けたと云う340点のパレット画コレクションを拝見、

我が国最古参画廊の店主の面目躍如、世界に例のない貴重なコレクションである。パレット館三階で金山平三・佐竹徳記念室を覗いてから退館、駐車場に車を置いたまま、笠間稲荷神社へお参りに往く。