楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

岸本佐知子著「死ぬまでに行きたい海」

2022年6月26日(日)
これもタイトルに惹かれて借りた本です。著者は1960年生まれ、上智大学文学部英文科を卒業し、1981年サントリー入社、宣伝部に6年半勤務し、その後翻訳家として独立。2007年「ねにもつタイプ」で第23回講談社エッセイ賞を受賞して、エッセイストとも言えます。本書の内容は、著者が不安症候群なのではと思えるほど、考え過ぎの、奇妙なエッセイの連なり、翻訳家だけに言葉は磨き抜かれているけれど、あまり感心しません。

サントリーの宣伝部は、開高健山口瞳と、ビッグネームの作家を輩出したことで余りにも有名、他にも「二子玉川物語」の吉村喜彦、著者の岸本佐知子もその系列につながるかも。私の退職後、サントリー社とキリン社の合併話が突如持ち上がり、現役社員はもとよりOBにとっても寝耳に水の青天の霹靂、2010年破談となり白紙撤回されてほっとしましたが、両社は企業文化や組織風土が違い過ぎます。何せサントリー社は「やってみなはれ」精神、キリン社は「石橋を叩いても渡らない」文化。キリン社の広報部出身の有名人は、漫画家のしりあがり寿くらい、一事が万事、とてもサントリー社には対抗できません。飲み(呑み)こまれてしまったことでしょう。ついつい、つまらない事を思いだしました。😅