楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

藤村広場(仙台市)

2022年8月12日(金)
昨日の山の日は、車がないので、マンションに籠って終日読書。今日は昼寝してから、このままでは寝た切りになってしまうと、仙台駅東口の藤村広場(駅東口の区画整理事業により2004年3月完成)まで散歩、往復3000歩。
所在地は、仙台市宮城野区名掛丁221番、入り口に「日本近代詩発祥の地」碑が建ち、其処は、明治二十九年(1896年)東北学院の作文教師として来仙した島崎藤村の下宿「三浦屋」の在った場所、日本近代詩の夜明けを告げる「若菜集」が生まれた場所である。

広場には外に、2007年9月に青葉山城址から移設された詩碑「草枕」と、東日本大震災で荒廃した荒浜地区から2015年8月に移設された詩碑「潮音」も建つ。どちらも若菜集所収の詩で、草枕は抜粋(心のやどのみやぎ野よ~色彩無き石も花と見き)であるが藤村自らが揮毫したもの、潮音は全文(わきてながるる やほじほの そこにいざなふ
うみの琴~とほくきこゆる はるのしほのね )である。
昨年11月、信州白馬村旅行の帰りに小諸の懐古園に立ち寄り、その後、藤村の「千曲川のスケッチ」を読む契機になったが、これはそのうち「若菜集」も読んでみなくては。