2022年10月8日(土)
縄文時代の狩猟採集生活に憧れや関心を持つ人なら、読むと面白いかもしれない。青森県西目屋村の最後の伝承マタギだった鈴木忠勝(1907-1990年)を、白神山地の生き字引と尊敬した著者根深誠が、四季を通じて白神山地を余すところ無く隅々まで跋渉し、生活の糧を自然の恵みに追い求め続けた山人、鈴木忠勝の暮らしと生き様を、後世に伝える為に対話録音し、津軽弁や山詞を読者に分かるように翻訳して記録した、弘前市出身にして山男の著者ならではの労作。
本書で、私が尊敬する江戸時代後期の大旅行家にして博物学者、菅江真澄(1754-1829)が弘前藩に7年間逗留し、その間に二度も暗門の滝を訪れたことを知りました。