楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

伊豆大島名所観光

2023年3月13日(月)

今日はレンタカーで島内の名所観光。6:15起床、まだ薄曇りだが天気は下り坂。白粥の朝食を済ませ、9:00発のホテル送迎バスに乗り込み、岡田港へ送ってもらう。9:30岡田港にあるJ.S.レンタカー営業所で、予約していた軽自動車、三菱のeKワゴンを借りる。12時間、3,000円の格安料金が嬉しい。車を運転するのは去年の6月以来、慎重、慎重!、時計回りに大島一周道路を走る。10:00、一ヶ所目の泉津の切り通しと椿トンネル、切り通しは大島一番のパワースポットとのこと。

10:15、二ヶ所目は都立大島公園の椿園、椿まつり(1月29日~3月26日)の期間中、あんこの手踊等が披露される特設ステージが設けられている。

園内を一巡り、ツバキは花の盛りを過ぎつつあり、落花が目立つ。温室に入って、珍しい花色の黄色のツバキや、

洋種椿の八重咲き、ナンシー・レーガン等を観る。

併設の動物園にも行ってみたが、鳥インフルエンザの影響で展示見合せがあったり、閑散としている。入園料が無料とあってはやむを得ず。観光客より園内管理スタッフの数がずっと多いのが気になるが、さすがは東京都、島の雇用対策施設なのであろう。

11:15、三ヶ所目の、東京都では唯一の国指定特別天然記念物「大島のサクラ株」に到着。樹齢八百年以上、島最古のオオシマザクラの古木は、主幹が既に失われており、四方に伸びた枝が着地して根を張り、そこから若枝が上に伸びて株立ち状態になっている。主幹が無いので巨樹という感じはしない。縄文杉と同じく観察台(デッキ)が設置されており、桜株には近寄れない。

11:45 四ヵ所目の筆島の展望台に着く。とうとう雨が降り始め、それも不穏な大嵐になる。風も雨も強く、車から外に出られない。暫く社内に待機、小降りになったところでテラスから写真を撮る。

更に一周道路を南下、12:20、五ヶ所目の波浮港見晴台に着く。都はるみが歌う「アンコ椿は恋の花」の歌碑が建つ見晴台から、眼下に波浮港を眺める。元々は、9世紀始めの噴火で出来た火口湖らしく、江戸時代の大津波で火口壁が崩れ、そこを拡げて港に整備した由、江戸時代から昭和初期、戦前迄は大島第一の港として殷賑を極めたと言う。

見晴台から六ヶ所目の波浮港に降りて、岸壁に駐車したのは12:45、先ずは昭和レトロ・大正ロマンを感じさせる波浮の町並みを通り抜け、

港の先端に建つ野口雨情の歌碑「波浮の港」を見物、

少し戻って文学の散歩道「踊り子坂」を上って、

踊り子の里資料館(旧港屋旅館)を見学する。NPO法人波浮の港を愛する会が運営管理する資料館は入館無料、有難いけれど大丈夫?。

館内の大広間には、踊り子一座や宴会に興じる人々の人形が飾ってあり、当時の面影を偲ぶことができる。

有り難く退館して、更に踊り子坂の長い石段を昇り詰めると、昔の網元の御屋敷、旧甚乃丸邸が建つ。大谷石の石塀や土蔵を持つ、なまこ壁の総二階造りの豪邸も、今は荒れ果てて観る影もない。やはり入館無料であるが、室内はガランとしていて調度品は何もない。

13:25車に戻る。名所巡りの最後は千波地区の地層大切断面、13:35着。ひぇ~、これは凄い。1953年、一周道路を建設するため山を削った時に発見された、600m以上も続く見事な縞模様の地層は、過去1万8千年の間に繰り返し起こった100回以上の大噴火の噴出物の痕跡である。今日一番の見もの、見応え。

西岸を北上し、元町経由岡田港へ向かう。途中、岡田郵便局向かい側のガソリンスタンドで、車のガソリンを満タンにして、満タン証明書をもらう。ガソリン1リットルが209円、島は物価が高く暮らしにくそう。14:20無事岡田港到着、一般駐車場に車を入れ、レンタカー会社に電話を掛けると、返却完了。鍵は付けたままでOK、誠に簡便でした。

ターミナルビル2階の売店で、お土産に牛乳煎餅2缶を購入、窓口で乗船券を受けとり、15:10発のジェット船2220便に乗り込む。乗船率は8割ほど、16:00館山港着岸。

下船して、待ち受けていた東海汽船の送迎バスに乗り込み、渚の駅館山迄送ってもらう。そこからJR館山駅までは徒歩15分、16:38発の木更津行きに間に合う。

何回か乗り換えて、19:30南柏駅到着、19:40のバスに乗り帰宅。

今回の旅行は、昨年秋の誕生日祝いに娘から贈られた宿泊ギフト(RING BELLのYADO Collction)が原資、有難いことです。Danke Shoen!。(完)