楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

藤田孝典著「下流老人」

2023年3月16日(木)

藤田孝典著「下流老人  一億総老後崩壊の衝撃」読了。著者は1982年生まれの40歳、埼玉県内を中心に生活困窮者支援を行うNPO法人を立ち上げ、活動している。

タイトルの「下流老人」は「後期高齢者」と並ぶ失礼な造語、敬老の心が全く感じられない。内容はまるで生活保護費受給の薦め、独り善がりの思い込みが強く、素直に頷けない主張が多い。又、作中で無料低額宿泊所などの貧困ビジネスを糾弾しているが、2006年自身が設立した最初のNPO法人ほっとポットが生活保護費受給支援やグループホーム運営で利益を上げるなど貧困ビジネスそのもの、語るに堕ちるとはこの事ぞ、生活困窮者を題材にこの種の本を書くこと自体が貧困ビジネスでは?。読まなければよかったのに、の一冊でした。😆