楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

大竹英洋著「そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森 ノースウッズ」

2023年3月25日(土)

ブログ「365連休の日々」の作者tonaさんからご紹介頂き、柏市の図書館から借りて読みました。😊

著者は1975年生まれ、一橋大学社会学部卒業、同大ワンゲル部出身の自然写真家。本書はナショナル ジオグラフィック日本版のウェブサイトで、「ノースウッズの森へ」と題して2011年5月から2015年2月に渡って連載されたもの(に一部加筆修正したもの)。

大学卒業年の1999年5月27日、自然写真家になりたくて、その道のオーソリティー、ジム・ブランデンバーグに弟子入りすべく、カナダ国境に近いミネソタ州の辺境の町イリーまで遙々訪ねて行った旅の記録。24歳の青年の、自分探しの旅、初々しくて清々しい内容です。爽やかな読後感、冒険記・探検記・体験記が好きな方にはお勧めです。

本書を読むと、著者は大学生の時、所属するワンゲル部の海外合宿で、ネパールのエベレスト街道トレッキング、南米パタゴニアのパイネ国立公園トレッキング、カムチャッカに出かけた事が分かります。私はとうとうこの3箇所には行き損ねてしまいましたが、特にパタゴニアは若い時に、高木正孝著「パタゴニア探検記」(岩波新書)を読んで以来の憧れの地、南米最南端のプンタアレナスの街で、世界最南端生産のビールを飲むのが、死ぬまでにやってみたい事の一つでしたが、それもどうやら夢に終わりそうです。