楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

古井由吉著「楽天の日々」

2021年4月29日(木)
長い時間をかけて、と言うか、長時間かかって、古井由吉著「楽天の日々」を読了。著者はもともとドイツ文学者、文体の独特なリズムが何となく性に合う。
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これまでに読んだ著者の小説は外に、「夜の香り」、「蜩(ひぐらし)の声」、「栖(すみか)」、「仮往生伝試文」、「槿(あさがお)」、「白髪の唄」、「杳子(ようこ)」、「妻隠(つまごみ)」、「ゆらぐ玉の緒」、「辻」。
古井由吉は昨年、同じくドイツ文学者でエッセイストの池内紀も一昨年亡くなってしまい、私が愛読する作家が逝って、世の中がだんだん淋しくなりました。