2021年11月20日(土)
明治・大正時代を、太く短く鮮烈に駆け抜けた伊藤野枝の評伝小説。最初の夫でダダイストの辻潤、二番目の夫(事実婚)にして無政府主義者の大杉栄、青鞜社の平塚らいてう等、社会主義者、アナキスト、婦人解放運動家など彼女を取り巻く人々との関係が生き生きと語られる、650頁の力作。漸く読み終えました。
私の好きなエッセイスト池内紀の
作品に「みしらぬオトカム 辻まことの肖像」があり、詩人&画家の辻まことの作品に「山からの絵本」「山の声」「山で一泊」(いずれも既読)があります。辻まことが、辻潤と伊藤野枝の長男であることを知り、「風よ あらしよ」を読んでみる気になりました。