楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

深谷市散歩

2021年10月18日(月)
先日、誕生日のプレゼントにもらった宿泊ギフト「YADO Collection」、行き先を久しぶりの軽井沢とし、温泉がある浅間プリンスホテルに一泊することに。
9:40出発、三郷西ICから外環道に乗り、関越道を走って花園ICで高速道路を出て、せっかくなので途中寄り道、今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、実業界の巨人・渋沢栄一の生誕地深谷市を訪ねることにしました。まずは深谷駅。1996年東京駅を模して改築、1999年には関東の駅百選に選定されています。
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次いで渋沢栄一記念館、二階の講義室で渋沢栄一アンドロイドの講義「道徳経済合一説について」を聴講(予約制)する事ができます。😊
アンドロイドは深谷市出身の株式会社ドトールコーヒー名誉会長鳥羽博道氏の寄付により、昨年、渋沢栄一生誕180年を記念して制作された由、良く出来ています。
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一階の資料室と北側に建つ高さ5mの渋沢栄一銅像も見学してから、次はいよいよ渋沢栄一の生家「中の家(なかんち)」へ。
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そこにも主屋の座敷で和装姿の渋沢栄一アンドロイドがお出迎え。f:id:rakuzanrakusui:20211021191120j:plain
庭を一回りして、家族に関する三石碑、即ち「父市郎右衛門の招魂碑」、「母えいの招魂碑」、「義子渋沢平九郎追懐碑」や、家業の藍玉づくりの作業場として使われた土蔵等を見学。最後は学問の師、尾高惇忠生家を見学に行く。尾高惇忠は富岡製糸場初代場長であるが、その後、第一国立銀行の盛岡支店長や仙台支店長を歴任したらしく、一気に親しみが湧く。
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これにて深谷市散歩は終了、14:15南軽井沢の浅間プリンスホテルへ向かう。
ところで、大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルは、藍玉の商いのため、尾高惇忠と信州に旅した際、栄一が詠んだ漢詩「巡信紀詩」の一節「内山峡」に由来するとのこと、内山峡は佐久市下仁田町を結ぶ国道254号線佐久市寄りにある景勝地、そこの岩壁に詩は刻まれている。
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「勢衝青天攘臂躋/気穿白雲唾手征」(青天を突き刺す勢いで肘をまくって登り/白雲を突き抜ける気力で手に唾して進む)。現在は、落石の危険があり、現地への立ち入りは禁止の由。嘗て高崎に通算10年間暮らし、付近の荒船山、兜岩山、物見山、八風山、物語山などに登り、コスモス街道の国道254号線も何度も通ったが、、つい先日(8月25日)も車山高原の帰りに通過したというのに、、渋沢栄一に関心がなかったために、内山峡どころか富岡製糸場すら見学した事なし、これまで誠に迂闊でした。(続く)