楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

岡西政典著「新種の発見」

2022年1月26日(水)
日本産のきのこは10,000種位あると推定されているが、そのうち命名されているものはせいぜい3,000種、きのこの分類に関わる研究者が少ない為に、名無しのきのこが圧倒的に多いのが現状であります。
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本書は動物分類学の書であるが、年に一回開催される日本動物分類学会の参加者数は100人前後らしく、どの分野でも分類学は労多くして益が少ないという事か。それでも、最近の情報技術の進展が、新種発表でもっとも時間を取られる文献検索やレビュー作成等既存情報の整理を大幅に効率化・省力化している由、日本菌学会の会員約1000名が精力的にsystematicに取り組めば、日本産きのこに全て学名・和名が付く日も遠くないと、期待を持つことが出来ました。