2024-02-18 金子光晴著「マレー蘭印紀行」 読書 2024年2月18日(日) 紀行文学の名作だが、昭和61年発行なので、字が細かい。目が疲れる。その上、まるで漢検準一級のテストでも受けているかのように、難読漢字が次々に現れる。頭も疲れる。 ま、それはともかく、著者が昭和7年の4ケ月間、マレーシアと蘭印(インドネシア)を放浪した紀行文を読むと、昭和初期の当時、ゴム園経営や鉱山経営で一山当てようとする日本人投機家や、娘子軍と呼ばれた島原や天草出身の流浪の女性達が、東南アジア各地の山襞深く住み着いていた事が分かる。