楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

藤原章生著「酔いどれクライマー 永田東一郎物語」

2023年5月6日(土)

表題作を読了。本書は、毎日新聞に連載された「酔いどれクライマー 永田東一郎伝」(2021年10月~2022年4月掲載)を原案に、大幅に改稿された書き下ろし作品。永田東一郎と著者藤原章生は都立上野高校山岳部の先輩と後輩、その後、永田は東大工学部&スキー山岳部、著者は北大工学部&山岳部。

東大スキー山岳部が輝いていた時代の1984年、永田東一郎を登攀隊長とする6名がカラコルムの難峰K7(標高6934m)に初登頂、その後、すっぱりと山から離れてしまったため、クライマーとしての実績はそれしかなく、ほぼ無名の人の評伝は、毎日新聞記者&作家になった藤原章生(あきお)が上野高校山岳部の先輩に捧げる切々たる鎮魂歌。

永田東一郎のお墓は我が家から5km程の都立八柱霊園にある由、9区2荘40番13号の2、家内の親戚のお墓もあるので、機会があれば、訪ねてみよう。