2023年11月3日(金)
宮澤賢治著「イーハトーボ農学校の春」読了。
表題作を始め、賢治が農学校教師時代、農学生時代、尋常小学校時代の生活を描いた作品を集めたもの。肥え汲み、桑の根掘りなど、明治・大正時代の岩手県の農村生活・原風景に触れる事ができる。
収録作品のうち、「イギリス海岸」は訪問したことがあるが、「種山ヶ原(たねやまがはら)」は行ったことがないので、来年こそ早池峰山に登り、序でに立ち寄ってみよう。「谷」にはハギボダシ(ホウキタケ)、「二人の役人」にはハツタケを採る場面が出てくる。昔の小学生は、食べられるきのこをちゃんと見分けていた事に感心する。昔の人は子供であっても逞しく、生きる力、生活力が現代人とは大違い。