楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

沢木耕太郎著「深夜特急 6」

2024年1月27日(土)

沢木耕太郎著「深夜特急 6、南ヨーロッパ・ロンドン」読了。著者は26歳の時、ニューデリーからロンドンまでバスを乗り継いで到達することを目的に日本を飛び出し、1年2ケ月かけて達成したが、その旅行記を16年かけて、三部作「第一便 黄金宮殿」「第二便 ペルシャの風」「第三便 飛光よ、飛光よ」に纏めあげた。新潮文庫版では、各部が2冊、計6冊に分割されており、その最終冊。

ロンドンに行く前に、ユーラシア大陸の最西南端サグレス岬に訪れており、其処が事実上の旅の終わり、岬に建つペンションに漸く泊めてもらうが、オーナー母子との心の触れ合いがクライマックス、旅情をそそる。

私がポルトガルを訪れたのは2012年1月、サグレス岬ではなく、ユーラシア大陸最西端のロカ岬に行きました。どちらも最果て、地の果ての岬です。

本書はバックパッカーのバイブル、必携の書として崇められているとのこと、若いうちに此のような旅を経験するのも良いかもしれないが、普通の社会人には戻れなくなる恐れがある。