楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

上五島・中通島と若松島

2020年12月4日(金)
6:40起床。7時を過ぎると漸く明るくなる。西国は夜明けが遅い。7:30-7:50朝食、セットメニューの和食、朝から焼き鯖は参るね。コーヒーが飲みたい!。9:00出発、大型バスなので1人で2席を占めてゆったり、現地ガイドの女性Tさんはお孫さんが7人居るという超熟女、離島の高齢化は半端じゃない。今日は小さな教会めぐり、先ずは、1925年建立の中の浦教会に入堂見学(9:15-9:40)、入り江の水面に教会の姿が鏡のように映ることから、別名水鏡の教会とも呼ばれている。
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次に矢堅目(やかため)の塩本舗という製塩工場見学(10:10-10:35)、松の丸太を燃やして海水を濃縮、製塩している。目の前の海岸に、矢堅目という奇岩が聳える。
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その次は、青砂ケ浦天主堂に入堂見学(10:55-11:15)。1910年創建、教会建築の第一人者、鉄川与助が設計・施工したレンガ造りの教会である。現役の教会内部はどこも撮影禁止であるが、まあ撮るべきものもない。
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五島列島には現在53の教会堂があり、現役は48、上五島には29ある。どれも地区信徒の寄進により建築され、維持管理されているものばかり、みな小規模で質素である。
有川地区の割烹・扇寿で昼食、名物の地獄炊きうどんを食べる。
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午後は、世界文化遺産長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する12の資産のうちの一つ、頭ケ島天主堂へ。上五島空港のターミナルビル(現在は頭ケ島の集落インフォメーションセンター)でシャトルバスに乗り換え、天主堂見学(13:10-13:30)。付近で産出する砂岩で出来ている石造りの御堂は1919年の完成、国指定の重要文化財である。
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内部の拝観は出来なかったが、舟形天井で花の御堂と呼ばれている由、今は6世帯10人の信徒しかなく、維持管理もままならなくなりつつある。上五島空港ターミナルビルへ戻って、朝来た道を引き返し郷の首港へ。14時40分着、チャーター船の五島号に乗る。
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初っぱなからどうも船長の機嫌が悪い。若松島南端の見所、「ハリノメンド」(聖母子像のような形に見える海蝕洞窟)と「キリシタン洞窟」では、
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何も説明出来ない添乗員に「勉強不足!」と一喝、添乗員はガイドではないけれど、現地ガイドや船長に丸投げで、あなたは何のために居るの?と思うほど。(続く)