楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

旧手賀教会堂(柏市)

2023年2月12日(日)

昨日は午後から手賀の丘公園へ電動自転車で遠征、雨後のエノキタケ採りに行ったものの、見事に空振り三振。

片道15km近く走って、手ぶらで帰るのも勿体ないので、少し先にある柏市指定史跡&千葉県指定文化財の「旧手賀教会堂」の見学へ。

旧手賀教会堂は、明治14年1881年)に近隣の茅葺き屋根の民家を移築・転用して建てられたハリストス正教会の御堂、転用教会堂としては日本で唯一、又首都圏で現存する教会堂としては最古のもの。

外観は、十字桟が入った2箇所の窓を覗けば古民家(昔の農家)風ですが、中に入ると座敷の奥正面にイコンが飾られ、更に奥は至聖所(聖堂)になっています。

3点のイコン、「主全能者」「至聖生神女」「機密の晩餐」はレプリカですが、日本初の女性イコン画家の山下りん(1857年-1937年、茨城県笠間市出身)の作品、本物は新教会堂に移され保管されている由。

見学は無料、以前は土日だけの開館で事前申込み制だったものが、令和2年(2020年)に保存修理工事が行われ、現在は月曜日と年末年始(12月28日~1月4日)を除き通年開館(10時~16時)、ガイドの方も居るし、便利になりました。パンフレットと、宣教師ニコライの「沼南布教日記」も頂きました。

最後に600mほど先にある新教会堂へも行ってみましたが、毎月第3土曜日の10:00~11:30のみの開堂、東京教区から司祭がやって来て月に一度だけ祈祷会があるらしく、今日は閉まっていました。昭和49年(1974年)建立の質素で小さな教会堂は、丘の上にひっそり佇んでおりました。