楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

根深誠著「遥かなるチベット」

2022年9月5日(月)
私の愛読書のひとつに、20世紀初頭単身でヒマラヤを越え、ネパールから禁断の国チベットに潜入した黄檗宗の僧侶、河口慧海の口述筆記になる「チベット旅行記」がありますが、その関連の著作物である根深誠著「遥かなるチベット--河口慧海の足跡を追って」を読み終えました。2011年2月26日、2019年12月10日に続き三読目です。

今回は巻末の鼎談「河口慧海と現代の旅」もじっくり読みました。チベットやネパール奥地体験者の、著者根深誠(登山家、ルポライター)と江本嘉伸(読売新聞編集委員)、川喜田二郎東京工業大学名誉教授、川喜田研究所理事長)の3人の鼎談です。それによると、河口慧海チベットから帰国後、高村光雲高村光太郎親子と親交があった由、先日、二本松の智恵子の実家を訪ねたばかり。又、川喜田二郎が考案したKJ法(創造的問題解決法)には、入社後の新入社員研修で何回かお世話になりましたが、何と、川喜田二郎の実父は「東の魯山人、西の半泥子」と呼ばれた陶芸家&実業家の川喜田半泥子とのこと、これ又先日、笠間にある魯山人の旧居・春風萬里荘を訪ねたばかりで、世間は狭く色々繋がります。チベットは拉薩に一度行ったきりですが、生きてるうちにもう一度行けますかどうか。