楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

河口慧海著、奥山直司編「河口慧海日記」

2022年9月30日(金)

河口慧海日記」読了。19世紀末から20世紀初頭の当時、厳重な鎖国政策をとる禁断の地チベットへ単独潜入。仏教経典の原典を求めて、ネパールから過酷なヒマラヤ越えを敢行し、秘密のベールに包まれたチベットの実情を世界に紹介した黄檗宗の僧侶、河口慧海(かわぐちえかい)の聞き書きによる著作物「チベット旅行記」全5冊と「第二回チベット旅行記」1冊(いずれも講談社学術文庫)は私の愛読書です。山の本を並べた本棚の一画に蔵書として収まっています。

それらチベット旅行記では伏せられて分からなかったネパールからチベット潜入の国境の峠が、2004年、河口慧海の姪(実弟の娘)の宮田恵美氏の自宅で発見された当該日記により、クン・ラ(標高5411m)であった事がほぼ明らかになりました。

本書によると、カトマンズのボーダナート寺院の境内には、1997年に大阪の住吉薫氏が寄進して製作された河口慧海レリーフがあるそうな、私がツアー旅行でネパールに行ったのは2010年11月17日~23日、今その時の日記を読み返していますが、ネパール最古の仏教寺院スワヤンブナートは拝観しましたが、

ボーダナート寺院には行かなかったようです。残念。

2015年4月には、カトマンズ盆地でM8級の大地震が発生し、世界文化遺産に登録されている寺院建築群が修復不能な被害をうけた由、もう一度ネパールへ行って、ジョムソン周辺をトレッキング、ダウラギリ始めヒマラヤの雪峰を眺めたかっのですが、これもどうやら時間切れのようです。