楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

鎌田孝一著「白神山地に生きる」

2023年1月17日(火)

秋田県側で白神山地ブナ原生林の保全・保護活動にいち早く取り組んだ「白神山地のブナ原生林を守る会」理事長、鎌田孝一氏の著書、「白神山地に生きる」読了。

白神山地に残る手付かずのブナ原生林は16,000ヘクタール、その大部分は青森県側に存在し、秋田県側に残るのは約4,000ヘクタールのみ、秋田県側は県境まで何本も林道が延び、ブナ原生林が次々に皆伐されて既に60%以上の面積が消失、杉など針葉樹の植林地に置き換わってしまっている。

1982年、白神山地を県境で真っ二つに分断する青秋林道の開設計画が決定されると、青森県側の根深誠代表や全国の自然保護団体と協調して反対の狼煙を挙げ、その後も東北人らしく粘り強く運動を継続、1990年の青秋林道建設中止、1993年12月の世界自然遺産指定に導いた。

秋田県側の白神山地には、藤里駒ケ岳(1158m)や二ツ森(1086m)など登りたい山があったけれど、車無しではもう行けないかもしれません。