楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

根深誠著「チベットから来た男」

2022年9月17日(土)

根深誠著「チベットから来た男」読了。副題が「ヒマラヤ・マッキンリー・白神山地」、?、?、チベット世界から文明社会に降りて来たチベット族の誰かの物語かと思い、図書館から借りて読んでみましたが、内容は著者の過去の主な登山活動に関する日記風ノンフィクション5作。その5作は順に、「マタギの春---白神山地クマ撃ち同行記」(20頁)、「はじめてのチョモランマ---チョモランマ西稜」(44頁)、「移牧の谷 氷河の山---シャハーンドク初登頂記」(92頁)、「チベットから来た男---チョモランマ東面偵察」(36頁)、「植村直己さんの消えた山---マッキンリー植村直己捜索隊」(20頁)。

うち一作のタイトルを本の表題に持って来たようですが、頁数からいっても内容からいっても「移牧の谷 氷河の山---シャハーンドク初登頂記」を持って来るべきでは?。著者のチベットへの憧憬が強いことは理解しても、表題は名が体を現していない見本、例えは良くないが、キリン・トロピカーナの100%まるごと果実メロンテイストのようなもの。🤔

根深誠は青森県弘前市の出身、明治大学山岳部卒?(実際は農学部卒)で植村直己の後輩にあたる。私とほぼ同じ年齢、同じ東北人、同じ農学部卒、そして私の好きな白神山地の保護活動に全力投球しているとあっては、もっと根深作品を読んでみなくては。