楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

山尾三省著「島の日々」

2022年9月1日(木)
山尾三省著「島の日々」を11年ぶりに再読(前回は2011年6月6日)。

「もうからない 食えない はてはつまらない この みたからの道 勿体なや」。
山尾三省は半農半詩の生活、農作は自然農法(化学肥料、農薬を使わない)なので、家族が食べる野菜を作るだけで精一杯、又、詩作の方は2年に1冊程度の出版、ベストセラー作家とはとても言えず、どうやって妻と6人の子供の生活費を稼ぎ出していたのか?、
作中に、東北大学の大学院まで出た男性で、山尾三省が住む白川山(しらこやま)集落の更に奥で炭焼きを生業に独り暮らしをしているヤッさんなる人物(34、5歳)が登場する。1984年頃の話なので、私より2、3歳下か、学生運動に関わった人でもあろうか?。独りなら、世捨て人の生活も分かるが、それでも霞を食べて生きる訳にはいかぬ。御宝の道、求法、求道の離島暮らしは、誠に厳しい。