楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

八ヶ岳・南アルプスの紅葉スポット巡り(5)尾白川溪谷

2023年10月25日(水)

紅葉スポット巡りの最後、四ヵ所めは南アルプス甲斐駒ヶ岳を源とする清流、尾白川溪谷へ。13:40入り口大駐車場到着。溪谷に付けられた道は遊歩道ではなく、アップダウンが激しく滑りやすい本格的登山道、しかも一番奥の不動滝まで往きは120分、帰りも90分、往復3時間30分もかかる。今日は時間も遅いし、足拵えはウォーキングシューズなので、とっかかりの千ヶ淵まで往くことに。

林道を5分も歩くと、竹宇甲斐駒ヶ岳神社。創建は江戸時代の文化年間(約300年前)、主祭神は大巳貴命(おおなむちのみこと)、拝殿は再建されたのか新しい。

お参りしてから、名物の吊り橋(定員5人)を渡り、いよいよ溪谷登山道に踏み込む。

溪谷には名前に相応しい白い大岩がゴロゴロ、甲斐駒ヶ岳を形成する花崗岩が流下したもの。紅葉は今一。

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根登山道を左に見送り、鉄の階段や手摺、橋、鎖で整備された崖道を進むこと10分、エメラルドグリーンの神秘的水色の景勝地、千ヶ淵に辿り着く。

家内を安全な場所に残し、せっかくなので、右岸の崖の縁をへつって、千ヶ淵の奥へ詰めてみる。最奥部は赤岩の崖を滝が流れ落ち、やはりエメラルドグリーンの滝壺がある。

千ヶ淵の水色は本当に美しく、まさに南アルプスの天然水。

慎重に往路を戻ると、溪谷道入り口に建つ尾白荘前に出る。今は使われて居ないようであるが、民宿?、山小屋?、或いは参籠所?。

入り口前に、現天皇陛下、当時の皇太子徳仁親王殿下が、1990年7月18日/19日、此処から黒戸尾根コースで甲斐駒ヶ岳に登頂した事を記念する石標が建つ。黒戸尾根コースは山頂までの標高差が2,200m、日本三大急登とされる難コース、当時の殿下は相当健脚だったことが分かる。14:50無事、車に戻り、柏への帰路に就く。(続く)