楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

高橋大輔著「劔岳--線の記」

2021年2月8日(月)
副題は「平安時代の初登頂ミステリーに挑む」、著者はフィギアスケーターではなく、同姓同名の探検家兼ノンフィクション作家。明治40年(1907)、日本陸軍陸地測量部の測量隊が山頂に到達した時、当時未踏峰と思われていた劔岳山頂で錫杖頭と鉄劍が発見された。その古のファースト・クライマー、それら仏具の奉納者を考究するノンフィクション。
此の本を書くために筆者は、別山尾根コースから3回、早月尾根コースから2回の計5回も劔岳に登っており、その他にも関係者や関連資料に当たるなど、文字通りの労作と言う外はない。推論止まりで解明には遠いと思うけれど。
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