楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

東日本大震災から丸12年

2023年3月11日(土)

東日本大震災のあの日から今日で丸12年が経ちます。干支が一回り、被災地の復興が進み、津波で壊滅的な被害を受けた沿岸部も、住宅移転や区画整理が完了し、今日では現地を訪ねても震災遺構以外は悲惨な爪痕を確認出来なくなりました。

発災3日後に、息子夫婦の救援と親類縁者の無事確認に、国道4号線を使って車で仙台に向かいました。

普段留守にしている仙台の自宅マンションの扉を恐る恐る開けると、リビングボードや洋服ダンスが倒れ、食器や書棚のガラスが割れるなどぐちゃぐちゃ、息子夫婦と一緒に片付けて、何とか布団を敷けるスペースを確保しました。以後約半年間、息子夫婦の避難生活住宅になりました。

翌日はガソリンを節約するために多賀城市まで片道10km余を徒歩往復、妹夫婦始め何軒かある親戚の安否確認とお見舞いに行きました。どの家も津波による浸水被害には遭ったものの、幸い命だけは無事、怪我もしていませんでした。

序に多賀城市に所有していたアパートを見に行くと、仙台新港に近いため、一階が天井まで完全に水没し、流れて来た車やコンテナ等の直撃を受けてめちゃくちゃになっていました(後日、全壊判定)。居住者の皆さんが勤めに出払っていた昼に大津波が襲って来たのが不幸中の幸い、亡くなったり怪我をした人がひとりも無く、ほっと安心いたしました。

東日本大震災の死者・行方不明者数(震災関連死含む)は22,312名、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。

(写真は、奥州観音霊場第33番天台寺薬師如来像)