楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

渡邉格・麻里子著「菌の声を聴け」

2023年4月26日(水)

渡邉格(いたる)・麻里子著「菌の声を聴け  タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案」読了。タルマーリー(格と麻里子の名前から、多分)は、元々千葉県いすみ市に渡邉夫妻が2008年に開業した天然酵母を用いる小さなパン工房、2011年の東日本大震災に遭遇し、放射能汚染から逃れるために、2012年岡山県真庭市に家族4人(うち幼児が2人)で移住、更に2015年鳥取県智頭町に移転し、パンに加え天然酵母によるビール醸造も手掛け、現在に至る。

天然酵母、野生酵母によるパンの製造やビールの醸造は出来るには出来るけれども、美味しいパンやビールを造るのは至難の技、ましてや工房の所在地は、人口最小県の鳥取県の片田舎、人口7,000人の智頭町。パン製造に必要な機械設備、ビール製造のミニプラント一式でも相当の初期投資が必要になるが、運転資金も含め資金集め・資金繰りはどうしているのか?、従業員も複数名雇って。実家が資産家なのか、それとも今流行りのクラウドファンディング?、綺麗に纏められている気はするが、何にしても、この3年間のコロナ禍を乗りきり、生き残っているようなので大したものである。どんなビールなのか飲みに行ってみたいけれど、鳥取県は余りにも遠いね。