楽山楽水日記(Ⅱ)

仙台市出身、今は柏市に住んでいます。旅行や山歩き、山菜やきのこ採り、家庭菜園、釣りなど、楽隠居の日々を綴ります。

司馬遼太郎著「峠(上)」

2021年12月31日(金)
司馬遼太郎の作品を良く読んだのはミレニアムの2000年頃、「街道を行く」全冊をはじめ多くの作品を読んでいますが、年末年始に読もうと未読の文庫版「峠」上中下3冊を柏市立図書館から借りてきました。
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新政府軍を相手に北越戊辰戦争を果敢に戦った越後長岡藩家老河合継之助の物語、もうすぐ上巻を読み終えます。「峠」とは、会津へ敗走する時に越えた八十里越を指すようです。銃創が悪化し、力尽きて亡くななった終焉の地、只見町には河合継之助記念館(1973年開館)があるそうです(出身地長岡市にも2006年開館の同名の記念館あり)。JR只見線田子倉駅から浅草岳、鬼ケ面山を9時間かけて周回したのは1990年7月27日のこと、南会津の只見町は懐かしい所です。世間的には殆ど無名だった河合継之助が有名になったのは、司馬遼太郎が「峠」を著した1968年以降のこと(1966~68年毎日新聞連載、1968年新潮社より刊行)、只見町の記念館の開館はその5年後、行ってみたい気はしますが、今となっては只見町は遠く、果たして。