2022年2月27日(日)
春のような陽気に誘われて、家内と再び房総の里山歩きへ。大多喜町の三条大塚山を目指し登山口の上総中野駅をカーナビ目的地にセット、約90km。9:00出発、いつものように千葉北IC手前のGSで給油、千葉北ICから市原IC間は高速道を走り、11:35上総中野駅到着。駅前広場の駐車場区画に車を駐める(無料)。
上総中野駅は、いすみ鉄道と小湊鉄道の終着駅、ちょうど両方の電車が停まっており、多くの鉄道ファンが詰めかけてカメラを構えている。
先ずは駅から北へ、国道465号線を渡り七面山(しちめんさん)へ向かう。参道の長い石段を昇って、中腹に建つ日蓮宗の古刹、正栄山光善寺にお参り。
本堂の左手から山頂展望公園へ延びる細いコンクリートの道を辿る。山頂(標高162m)には奥の院七面堂が建ち、その先にベンチが2台据えてある。
南面が開け、上総中野駅はじめ中野の町が望める。12:15、ベンチで日向ぼっこをしながら、お握りを食べホットコーヒーを飲む。
一旦光善寺の境内に下り、樹齢千年の大銀杏のところから急な車道を下って国道465号線に出る。西畑郵便局の前から県道177号線に右折、南下する。曼珠沙華寺の入り口を左に見送ると間もなく、大塚山山頂まで1.2kmの道標と万葉ロード入り口の看板が現れる。13:00、そこで左折し、万葉集の歌が記された立て札を読みながら、のんびりとダートの林道を上がって往く。立て札は大多喜町が整備しているのか?、野の花に託して恋や愛を詠んだ歌が多く、季節になればその花が立て札の傍に咲くのかも。
例えば桜の傍に「絶等寸(たゆらき)の山の峰(を)の上(へ)の桜花、咲かむ春辺は君し偲はむ」(播磨娘子)の札が立つ。
最後は林道と別れ、長い木の階段道を登って林道終点広場にでる。ベンチで一服してから更に急な階段道を上り詰め、14:00山頂(標高241m)の一端に着く。
大塚山の山頂は広く360度の大展望、富士山はあいにく霞んで見えないが、平べったい舟形の御所塚山?と、その右の大福山?が目立つ。
山頂には三等三角点(名称杉森)が置かれ、電波塔、四阿が建つ。
神社があり、地元の歌人横田葉子の短歌が記されたモニュメントもある。
横田葉子(1889-1936)は、大正時代に活躍した大多喜町出身の女流歌人、大塚山を詠んだ歌が2首記されている。「穂すすきの光る頂きあをぎつつ、岩坂道を踏みのぼるなり」、「夕くらむ山裾畑に人おりて、蕎麦を刈るらし白き手拭」。山麓の西畑小で代用教員をした日々も在ったとか。
帰りは北東側の尾根を下り西畑駅へ。その尾根道は曾て県道がなかった時代に、国道方面へ出るために使われた村の人の生活道とのことで、今でも良く整備されていて歩き易い。
次第に下って、横沢踏切に突き当たり右折、14:47無人の西畑駅に着く。
上総中野行きの電車は4分前に出たばかり、ひぇ~。次発は16:10なので、気を取り直して上総中野駅まで1.6kmを国道465号線沿いに歩き、15:30漸く車に戻る。結局、4時間、7.8km、14000歩の山歩きでした。
帰りは一般道を走り途中のGSで灯油を2缶購入、19:00無事帰宅。本日の走行距離186km。