2023年4月2日(日)
今日は榴ヶ岡公園のお花見の喧噪を逃れて、仙台西郊の里山ハイキングへ。榴ヶ岡駅8:04の仙石線に乗り、仙台駅で8:18発山形行きに乗換え、8:45陸前白沢駅下車。と、何と無人駅、スイカをかざす自動改札機が無い!、家康ではないけれど、一体どうする?、ままよ、乗車駅証明書(票)を1枚押さえておく。自分以外誰一人下りない。
国道48号線へ出て西へ、最初の信号交差点を左折、赤生木(あこうぎ)の集落に入る。辺りは未だ春浅く、梅の花が咲き蕗の薹(フキノトウ)もちらほら。石柱が点々と両側に立つ参道らしき野道を行くと、獣害防止用のワイヤメッシュ柵が現れる。
ドアは針金で雁字搦めで開かないため、やむなく乗り越える(後で、赤生木集落のご婦人に聞いたところでは、前山は個人の持ち山で、ハイカーはお断り、五つ森で唯一登山者に開放されているのは一番西にある箱倉山のみとの事。山火事等の心配があり、やむを得ない措置であるが、最近は世知辛いね)。熊出没注意看板を見てリュックに鈴を着ける。9:20大きな石鳥居をくぐる。その先に「山神」碑(文化11年(1814年)3月12日建立)が祀られ、115段の急な石段が現れる。
昇りきると、「雷神」碑(文化4年(1807年))が建ち、間もなく御長床(おながどこ)なる吹き抜け平屋を潜り、牛頭天王神社に着く。傍らに鐘楼(鐘銘は、奉 明治21年(1888年)旧6月15日、宮城県陸前國宮城郡上愛子村字赤生木組中 祇園神社)まで建ち、昔から地元赤生木地区の人々の崇敬を集めてきたお社である。集落の過疎化による荒みは見えるが、ご神体は京都の祇園神社から勧請したものか。
今日の山行の無事を祈願してから、社殿の左側の山道へ進む。下界から仙山線を走る列車の音が上って来る。10:00五ツ森の一峰、前山山頂(標高346m)に着く。誠に地味な頂で山名標識もなければ三角点もなし、「山」標石が雑木林の中に埋められている。
広葉樹は芽吹いたばかり、キブシ、コブシ、マンサクの花が咲き、今の時期は里山歩きがベスト。一旦鞍部に下ると、そこはカタクリの群生地、樹幹に「長峰縦走路」の標識が打ち付けてある。
その先で三方分れ(三辻)から時計回りに上がり、10:30ゴロ山(五郎山?)山頂(標高370m)に着く。やはり三角点は置かれていない。ゴロ山は五ツ森には含まれないが、この山域の最高峰、未だ雪を被った船形山の眺めが良く、近くには戸神山と女戸神山が見える。
バナナを食べてから三方分れ(箱倉山・前山・ゴロ山の分岐点)に戻り、函倉山へ向かう。道端にショウジョウバカマも咲いている。誰も居ない、静か、いいね。
箱倉山への登りで単独行の女性と男性に出会う。日曜日だもの。11:15箱倉山山頂に出る。三角点(名称箱ノ倉、標高349m)があり、地元上愛子小学校の登山記念標柱が立つ。大休止20分、メロンパンを食べ生茶を飲む。
帰りは暫く同じ途を下り、途中三辻から北へ、テープを目印にどしどし降って、12:00仙台市水道局の道半送水ポンプ場脇に出る。
直ぐに国道457号線に下り、右折すると国道48号線に復帰。13:45の電車まで時間があるので、今日は登れなかった五つ森の残りの山(岩垂山、小塚山、大森山)への登路を探るべく、再び赤生木地区に入り、山を眺めながら大針集落までウロウロ、
大針地区にある熊野神社にお参りしてから、13:30白沢駅に戻る。4時間半、18,000歩、10.4kmのハイキングでした。
駅舎内で山形市からやって来た男性登山者と楽しく山談義、今日は何と五ツ森全山(上記に加え鈴ケ森、二ノ輪山を含む8山駆け)縦走を果たしたとのこと、素晴らしい。13:45の電車に乗り、仙台駅経由榴ヶ岡駅下車、14:45帰宅。